無理なものは無理

もうすぐ邦彦の死から一年立つから、一緒に関西に墓参りに行かないかと言われた、すぐに頷いてその日取り相談に君の家に行った。

今邦彦を知るこの世界の住人は君と僕だけだから。
なのに、懐かしい話に花咲かせていたはずなのに、どうしてこんな事になったんだろう。



逃げても逃げても捕まえる腕が怖くて力一杯突き飛ばした。
月一でしか会わないし、君からやってもこないのに、久々に墓参りの相談がてら、自分の身の振り方も報告に行った僕に君が放った言葉と行動は理解しがたくて……

おもいっきり股間蹴り飛ばして被さる腕から逃れて家に逃げ帰るなり鍵を閉める。暫くは出ないから



だって無理な物は無理。僕の中でセックスから惚れる恋愛は考えられないから。